今日は彼が初めてドアを自分で開けて1人旅立った。
初めの一手を出す前は不安か高揚感からかこちらを振り返っていた。ドアからは光が差していて寝ぼけ眼の俺は目を細めて彼をみた。目が合って一瞬2人の時間が止まる。彼はニヤリと笑った。前に進んだ。
今まで1人では行けなかった場所に自分で進んだ。ドアを跨ぐ姿は後光が差していて神々しくも見えた。胸を反って這うように境界を超えた。俺は目が離せなかった。進むと決めた彼の姿は美しかった。その先に何があるのか。それは君だけが見つけられるといいね。
彼は寝室から旅立ちリビングへ1人でずり這いが出来るようになった。
可愛いね。